高血圧とは

高血圧とは?

高血圧とは

 

高血圧をしっかりと理解するためには血管と腎臓について知る必要があります。
ここでは血管と腎臓について、基礎的な生理学をご紹介します。
まず、血管ですが、血管には動脈と静脈、冠状動脈、毛細血管の4種類があります。
動脈は体全体に酸素や栄養分を運ぶ働きをしているもので、酸素を多く含んだ赤い動脈血が流れています。
血流も速く、脈をとるときには動脈の拍動を計測します。
動脈は血管に柔軟性があるのですが、動脈硬化などで血管が硬くなってしまうと高血圧などさまざまな病気を引き起こしてしまいます。
一方、静脈は体全身から二酸化炭素や老廃物を回収する働きをしています。
酸素をあまり含んでいないため、動脈に比べると青い静脈血が流れています。
また、血流もあまり速くないため、逆流を防ぐための弁が存在しています。
冠状動脈というのは心臓の表面を走っている動脈で、心臓自体に酸素や栄養分を届ける働きをしています。
この冠状動脈が何らかの原因で狭くなってしまうと狭心症、詰まってしまうと心筋梗塞が発症してしまいます。
毛細血管は動脈と静脈をつなぐ細い血管のことです。
体の末梢に張り巡らされ、ガス交換などに重要な役割を担っています。

 

次に腎臓ですが、腎臓はいろいろな重要な機能を持っている臓器です。
主な機能は肝臓で合成される尿素を尿として排出することです。
体内の水分量を調節する臓器であることから、高血圧とも関係の深い臓器です。
腎臓は背中側に存在するソラマメ状の臓器で、重さはわずか100gでノート一冊分ぐらいしかないのですが、全身を流れる血流の20%近くが腎臓に流れ込むそうです。
大動脈から直接分岐した腎動脈から血流が腎臓に流れ込み、腎臓で尿素などの不要なものが排出され尿を生成します。
腎臓に流れ込んだ血液は糸球体とよばれる毛細血管の塊部分でこしとられ原尿がつくられます。
1日に200Lもの原尿が生成され、糸球体をつつむボーマン嚢から近位尿細管に入ります。
尿細管にこしとられた原尿は、遠位尿細管でグルコース、水分、アミノ酸、ナトリウムなどが再吸収されます。
大部分の水分はここで再吸収され、実際に排出される尿は1日2L程度となります。
最終的な尿は膀胱に蓄えられ、尿管から尿として排泄されます。遠位尿細管でのナトリウムの再吸収を調整するホルモンとしてアルドステロンがあります。
アルドステロンは副腎皮質から分泌され、尿細管のナトリウム再吸収を促進し、体内の水分量を増加させることで高血圧を引き起こします。
このように腎臓は高血圧と深い関係があり、アルドステロンは高血圧剤の標的分子となっています。